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5.22020
Aroma voyage 旅の記憶を巡る香り vol.2
京都新緑 大徳寺塔頭 黄梅院
旅は楽しい ここ数年「美しい日本を訪ねる旅」を重ねてきました 本来なら今年のゴールデンウィークも佐賀県有田の陶器市に行く予定で飛行機、宿と早くから準備し楽しみにしておりましたが・・・・これも来年以降のお楽しみにとっておくことになりました
新緑の季節になり街はライムグリーンに染まる季節です 最近の旅の記憶で鮮明に残っているのは、京都の大徳寺塔頭 黄梅院の苔と青もみじ 初夏の光りさす美しい風景です

ここで大徳寺 黄梅院について少し触れますと 臨済宗大徳寺派大本山 大徳寺の塔頭寺院 1562年に織田信長が初めて上洛した際に 父・織田信秀の追善菩提のための小庵「黄梅庵」を建立 信長亡き後 羽柴秀吉(後に豊臣)が徐々に増築し1589年に「黄梅院」と改めます 千利休作庭の「直中庭」を持ち 秀吉の軍旗「千成瓢箪」を象った空池や小早川隆景が寄進した鐘楼、客殿、庫裡 加藤清正が献上した鐘楼など戦国ゆかりの寺です 今年も特別公開は03月21日(土)~2020年05月14日(木)の予定でしたが新型コロナウイルスの影響により残念ながら、4/1より公開中止となりました
光と緑の競演深い苔の緑紅葉の透明感のある緑光と影の部分が
色を微妙に変えます

新緑の香りは α-カジノール カンファー シラール チモール ヒノキチオール ボルネオール メントール リモネンなどで構成されています苔の香の主成分はモノ、セスキ、ジテルペノイドであり、新緑の頃の松葉のような苔の芳香はα-ビネン カンフェン β-ピネンによるものと考えられています
私の黄梅院の思い出の香り
トップノート・・・ライム ペパーミント
ミドルノート・・・サイプレス マートル 高山マツ
ベースノート・・・オークモス シダーウッド
汗ばむ陽気 長い距離を歩いて訪れた黄梅院の表門をくぐった瞬間 緑の光と木々の香りのハーモニー 清涼感と落ち着きのある新鮮な香り一瞬我を忘れた ただその香りに包まれた