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5.52020
Aroma voyage 旅の記憶を巡る香り
菖蒲湯
東洋では入浴は「清めの儀式」であり、平安時代には「湯始の儀」や「御湯殿の儀」という入浴の為の書物があり、陰陽道に従い入浴の日時、方角、時間が決められていました 今でも季節の節目には入浴時に意味あるものを湯船に浮かべるという習慣が禊や魔除け、健康を願うものとして残っています 5月5日の「菖蒲湯」もその一つです

「菖蒲の節句」とも
奇数が重なる日本の行事はもともと中国から伝えられたものです 5月5日の「端午の節句」も同様です もとは古代中国 東周時代の優れた政治家の命日でしたが、いつしか国の安泰を願う宮中行事となり 三国時代には魏によって「端午の節句」となったようです 日本では菖蒲の持つ強い香りが邪気を祓うとされていたため、邪気払いに菖蒲が使用され、また武家社会に「菖蒲」の発音が「尚武」に通じることから 大名や旗本が将軍を祝う日となり、それが後には男児の誕生と成長の祝いの日となり「菖蒲の節句」と呼ばれるようにもなりました 「こどもの日」となったのは1948年、国民の祝日法の公布、施行によるものです
菖蒲
アヤメ科アヤメ属で、日本ではカキツバタ イチハツなとも同じ仲間です 菖蒲の芳香成分としてはβ ―アサロン メチルオイゲノール オイゲノールなどが含まれています アロマテラピーの精油ではイリス(アイリス)がありますが、これは根がから抽出したもので、香気成分がヨノン イオノン イロン アイロン(Irone)というケトン類の成分ですみれに似た繊細な香りです

菖蒲の日の香り
トップノート・・・ローズマリー
ミドルノート・・・ラベンダー ジュニパー
ベースノート・・・イリス ベチバー
一本筋の通った香り 邪気を払う禊の香り 心身ともにリフレッシュして引き締めてくれる