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ブログ
5.72020
Aroma voyage 旅の記憶を巡る香り
藤
藤に魅力を感じたのは最近のことです 花が咲いている時期が短いこともあり、記憶にはあまり残らなかったのでしょうか 亀戸天神の藤まつりを訪れ「藤の香気」に心を奪われ 翌年には足利のフラワーパークまで出かけました 藤の花は満開に近づくにつれて花房が長く大きくなり 素晴らしい芳香を漂わせます 仕立てられた藤のトンネルをくぐっている間は夢見心地です 一度その魅力を知ると虜になり、藤棚を探して歩くのが4月終わりから5月の初めの恒例となりました

藤
藤( Wisteria floribunda)は、マメ科フジ属のつる性落葉木本です 日本では藤は大きく分けて2種類あります 本州から九州に自生し、私たちがよく思い浮かべるのが「ノダフジ」西の本州や四国から九州に自生しているのが「ヤマフジ」、見分け方は「ノダフジ」は つるが右巻きの時計回りで 花房が長い 「ヤマフジ」は つるが左巻き反時計回りで花房が短いのです
藤の香り
某化粧品メーカーさんと香料会社さんの共同研究により、香気成分の解析と香りの再現に成功したのが2012年でした 「藤の香り」の中でも特徴的な香気成分として、ヤマフジ系ではベンジルアセテート(benzyl acetate)、メチルベンゾエート(methyl benzoate)が、ノダフジ系ではリナロール(linalool)、ベンズアルデヒド(benzaldehyde)、アセトフェノン(acetophenone)が各々検出されました。この結果より、「ヤマフジ系」の華やかさのあるホワイトフローラルの香り、「ノダフジ系」のさわやかさのあるグリーンフローラルの香りの印象を裏付けることになったとのことです

藤 思い出の香り
トップノート・・・・レモン クレメンタイン
ミドルノート・・・・ジャスミンabs
ベースノート・・・イランイラン
色も姿も「和」のイメージをもちながら 南国を思わせる濃厚で官能的 驚かされて圧倒されて魅入られた衝撃的な香り