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Aroma voyage 旅の記憶を巡る香り

クレマチス

幼い頃 家の庭に濃い紫の「テッセン」が垣根を覆うように咲いていました テッセンが咲いて、間もなくすると梅雨がくるという記憶でした この「テッセン」いつしか「クレマチス」と呼ばれていることに気づいたのは数年前でした 最近は沼津に仕事で伺う機会が多いのですが、仕事先の方に連れて行っていただいた「クレマチスの丘」という場所がとても素敵なところでした 楽しいひと時を今もよく思い出します こちらでは毎年専門家の先生を講師にお迎えして、テーマ毎にクレマチスの育て方を学ぶことができる講習会つきガーデンツアーを開催しているようです 来年は参加してみたいと思います

テッセン

植物として

クレマチス(Clematis)はキンポウゲ科クレマチス属の植物です つる性の植物で、名の由来はギリシャ語の「Klema」(巻きひげ、つる)とされています 19世紀の初期、シーボルトによって日本の原種「カザグルマ」と中国の原種「テッセン」がヨーロッパに渡り、種間交雑により数多くの園芸品種が作出され、明治の終わりごろになると、バラの種苗会社などの手によって品種改良されたものがヨーロッパから逆輸入されてきました 20世紀後半から21世紀初めにかけ個人育種家によって盛んに品種改良なされ、多くの系統に分かれ多種多様の品種がある人気の園芸植物です

日本原種のカザグルマ

フィトコミュニケーションから考える つる性植物

つる性、匍匐性(ほふくせい)の植物で、よじ登る、絡みつく、巻きつく、吸着器官を生長させるという特性を持っています その昔 種を保存するために細い茎や幹を、しなやかな蔓に変えて、大木に巻きつき、よじ登り光を集めたのでしょう 私は植物と人との相性を追い求めていますが、その中で植物の形状と人との共通性なども考えています 私の考える つる性の植物に似ている人は、柔軟性が高くどんな人にも上手に合わせていける人 場の雰囲気をよみとれ、どんな話題でも楽しむ事ができます また一見守ってあげたいような印象がありますが芯はしっかりとした人が多いと感じています

クレマチス思い出の香り

トップノート・・・マンダリン・グリーン

ミドルノート・・・ラバンジン クラリセージ

ベースノート・・・・ヴイオレット フランキンセンス

初夏の爽やかな風に吹かれながら 嫋やかに蔓をのばしていく姿 花は大きく色も鮮やかだけれども、どこか控えめで懐かしい印象の香り

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