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ブログ
5.162020
Aroma voyage 旅の記憶を巡る香り
竹
フラワーデザイナーをしていたころ、お正月の花を活けるときは花器として、竹を利用しました 竹は青々として美しいのですが、時間がたつと粉が吹いたように白くなってきてしまうので、あらかじめオイルを浸み込ませておく必要がありました 竹は常緑で倒れにくく、真っ直ぐに伸びる姿が、生命力を象徴するおめでたいと考えられ、門松にも使われているように、正月にふさわしい植物なのです 京都 嵐山にある「竹林の小径」は 野宮神社から天龍寺の北側を通り、大河内山荘庭園まで高く伸びた竹林が空を覆うように約400m続いています 平安時代には貴族の別荘地だったといわれて、1000年の時をタイムスリップするような幽玄な世界がひろがります 訪ねたのは秋の終わりでしたが、道すがら南天の赤が映える景色も相まって美しかったのを覚えています
竹
竹はイネ科タケ亜科のうち大木のように茎(稈)が成長するものです その種類は多く代表的なものには、孟宗竹 真竹 女竹 淡竹 などがあります 筍は食用、肥料 竹皮は包装物、竹稈は工芸品 、葉は医薬品やお茶として全体を有効利用できる植物です 竹の子は成長したとしても竹稈に皮が付着している場合には竹の子と呼ぶようです

竹林の思い出の香り
トップノート・・・ローズマリー フェンネル
ミドルノート・・・サイプレス プチグレン
ベースノート・・・・ハイマツ オークモス

晩秋に訪れた「竹林の小径」は静かで 薄暗い しんとした香り 小路を抜けると 落ち葉や微かな焚き木のにおい 南天の赤が明るさと温かさを運んできた