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ブログ
6.272020
Aroma voyage 旅の記憶を巡る香り
クチナシ
幼い頃 母の鏡台のあたりに行くといつもいい香りがしました 化粧品や香水などが相まって花畑のような感じでしょうか くちなしの香りを覚えたのもその頃だったように思います 6月の代表的な香りの女王といえば やはりこの花ですね 昔の歌に「くちなしの白い花おまえのような花だった」というフレーズがありましたが かなり印象の強い女性だったのかしら この香りに魅せられてフレグランスに興味をもちました 高校生の頃に今考えると 似つかわしくない濃厚な大人の女性向けのフレグランスをつけていたことを 恥ずかしく思い出します 今も香りがすると振り返ってしまうほど大好きな香りですが アロマテラピーを始めてから自然香水しか受け付けなくなってしまったので 身に纏うことはなくなりました
植物として
クチナシ(Gardenia jasminoides)は、アカネ科クチナシ属の常緑低木です 東アジア、中国、台湾などに広く生息しています 日本では西日本に多く見られますが、一般には園芸種として全国で栽培されています。梅雨の頃に白い香り高い花を咲かせて、秋には黄色い実をつけます 乾燥果実は、生薬・漢方薬の原料(山梔子・梔子)となることをはじめ、様々な利用があります
植物の有効性
クチナシは昔から多くのものに利用されていて、例えば果実を水で煮だしたエキスには、胆管や腸管のせばまりを拡張させる作用があると伝えられています また10 ~ 11月ころに熟した果実を採取し、天日または陰干しで乾燥処理したものは、山梔子(さんしし)または梔子(しし)とも称され、日本薬局方にも収録された生薬の一つです 着色料としても有名で乾燥果実の粉末は平安時代には十二単など衣装の染色で支子色と呼ばれた 現代でも無害の天然色素として正月料理の栗金団をはじめ、料理の着色料としても使われています
クチナシ思い出の香り
トップノート・・・ ビターオレンジ ライム
ミドルノート・・・ ジャスミン ネロリ
ベースノート・・・ フランキンセンス シストローズ
ノスタルジックな香りとして記憶され 今でも鮮烈に心に響く いつかこの香りに辿り着けるのだろうか